コミュニケーションアートの軌跡

第三章 「もうひとつの夢」
雑誌のカットの仕事。
母も仕事をしながら父を支える、不安定な生活の中で、
子供(私)が生まれることになりました。
決して楽ではない生活でしたが、幼い頃に父親を亡くした父にとって、
あたたかい家族をつくることは、もうひとつの大切な夢でした。
父は、親になる喜び以上に、
父親としての責任の不安でいっぱいでした。
そして、父は自分が夢見た理想の家族の風景を作品に描いたのです。
それが「季節の中で」という作品です。
父は「家族の喜ぶ顔が見たい。幸せになってほしい。」
その一心で作品を創作していました。
私の誕生から生まれた「にんじんの家」第一作目。
ここから、たくさんのにんじんの家を描き続けています。
後に、両親が創作するスターリィマンの物語では、
「にんじんの家」が、スターリィマンのふるさとになっています。
大切な大切な星宿です。





